※このコーナーは、みなさんのご質問やご意見をもとに執筆されています。どんなことでも、お待ちしています。
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その七拾六 : 満60才のひとりごと(2)
60才の定年は、当初の予定とは異なり、豊田市役所森林課で迎えることになりました。
9年前に豊田市が旧東加茂郡4町村と西加茂郡藤岡町・小原村を吸収合併した時に、縁あって、豊田市役所森林課に県職員の身分のまま出向することになりました。森林課では、私が本当にやりたかった「公益的な機能を重視した人工林管理」と「普及啓発活動=とよた森林学校」を担当することができました。
2年後には、市からの要請もあり愛知県から豊田市にトラバーユしました。53才での転職は少し冒険でしたが、本当にやりがいのある仕事を選ぶことができました。特に「とよた森林学校」の講座では、森林所有者に間伐の必要性を学んでいただいたり、市民の方に森林観察の楽しさを体験していただく連続講座や小学校などへの出前講座を年間80日以上担当しています。
趣味の自然観察や他講座を含めると、年間150日はフィールドに出ていることになります。土・日曜日を含めて、ほとんど家にいることはなく、自家用車の走行距離は年間3万kmを越えます。
家族の多大な協力もあり、好きなことばかりやってきた60年間だったように思います。まだまだ体力と気力が続く限り、大好きな自然観察を続けていくつもりです。
皆さん、これからも一緒に自然の不思議や素晴らしさの探求の旅に出かけましょうね!
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(2014.03) |
北岡明彦さんを紹介します
1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、
日本全国を飛び回る。 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、
一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。 |
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