バックナンバー
■vol.01里山が荒れてるって本当?
■vol.02木を植えることは善…?
■vol.03生物多様性ってなんだろう?
■vol.04雑木林的思考のすすめ
■vol.05ナラ枯れ病について想う
■vol.06「マンサクのファイトプラズマ病」の動向
■vol.07森林の持つ働き(生態系サービス)について、ちょっと考えよう
■vol.08地球温暖化防止と森林の働き
■vol.09もうすぐクリスマス!
■vol.10自然界の落し物集め
■vol.11生物多様性条約第10回締結国
会議に思う
■vol.12楽しい春の森あるき・T
■vol.13楽しい春の森あるき・U
■vol.14亜熱帯の森に遊ぶ
■vol.15「幸せの青い鳥」オオルリ
■vol.16マイ・フェイバリトゥ・スィング
■vol.17無器用な水生昆虫は地球史の
生き証人・ヒメタイコウチ
■vol.18南の森は不思議の森・その1
■vol.19南の森は不思議の森・その2
■vol.20南の森は不思議の森・その3
■vol.21南の森は不思議の森・その4
■vol.22南の森は不思議の森・その5
■vol.23北の島は夢物語のような島・その1
■vol.24北の島は夢物語のような島・その2
※このコーナーは、みなさんのご質問
やご意見をもとに執筆されています。
どんなことでも、お待ちしています。
こちら からどうぞ。

 その弐拾五 : 北の島は夢物語のような島 ―その3―

 北海道のもうひとつの夢の島が礼文島です。
 ここは、スニーカーで、エゾウスユキソウ・ミヤマオダマキ・レブンコザクラといった高山植物がふんだんに見られる島です。

 大学生だった昭和49年に初めて訪れた6月には、あまりの植物の多さに圧倒された記憶があります。中でも、一番びっくりしたのは、波しぶきが届くような海岸の岩場や石浜に高山植物のミヤマオダマキがごく普通に咲いていることでした。高山植物という呼び名が学問的なものではなく、北方系植物とか北方寒地系植物という名前が正しいことを実感しました。
 その代表的事例がウルップソウです。西限の白馬岳では標高2.500m以上の岩原草原に、南限の八ヶ岳では2.300m以上の純粋な高山帯に分布が限られるのに対して、礼文島では標高165mの礼文岳山頂付近にわずかに見られます。北方領土のウルップ島では海岸に生え、別名ハマレンゲとも呼ばれています。緯度が高くなると気候は寒冷化し、本州中部の高山とウルップ島の海辺の気候条件はほぼ同じなのです。

 37年後の平成14年に、二度目の訪問は6月9〜12日で、レブンアツモリソウ・カラフトハナシノブ・フタナミソウなど礼文島の特有種をじっくり観察できた他、望外のトチナイソウの可愛らしい花を見ることができましたが、レブンコザクラ・サクラソウモドキは残花状態でとても残念でした。

 絶対に、また行くゾー!
 夢の島、礼文島!!
ミヤマオダマキ
礼文島宇遠内 2006.6.10









北岡明彦さんを紹介します
 1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、 日本全国を飛び回る。
 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、 一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
ページを開いた本のイラスト  『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。





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