※このコーナーは、みなさんのご質問やご意見をもとに執筆されています。どんなことでも、お待ちしています。
こちら からどうぞ。
|
|
その七拾壱 : 正月は富士山を見よう
一富士、二鷹、三茄子。初夢でなくても、正月中には富士山とタカ類を見たいものです。
私の自然観察は、ここ20年程、正月三日の面ノ木倶楽部自然観察会の1月定例会から始まります。場所は、豊田市稲武町の面ノ木峠ブナ原生林です。我がグループ以外ほとんど人はおらず、雪があれば、人の足跡が無いブナ林を駆け回ります。
残されている足跡は、ホンドリス・ホンドギツネ・テン・ノネズミ類・ニホンカモシカなどです。ノウサギの足跡も可愛いい形をしています。
観察会の目玉は、天狗棚展望台から見る「雪の富士山を見ながら、果実酒で乾杯」です。面ノ木峠で秋に拾うオオウラジロノキの果実酒が最高です。天気さえ良ければ富士山に加え、恵那山〜大川入山〜蛇峠山〜中央アルプス〜南アルプス〜三ッ瀬明神山〜岩古谷山〜本宮山と並んで見えます。はるかに遠州灘が銀色に光り、プロミナーで見ると貨物船が洋上を動くのも見えます。
時にノスリやオオタカなどタカ類が舞うこともあります。
今年も 良いことが いっぱい ありますように・・・・・。 乾杯!
|
(2013.12) |
北岡明彦さんを紹介します
1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、
日本全国を飛び回る。 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、
一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。 |
|