※このコーナーは、みなさんのご質問やご意見をもとに執筆されています。どんなことでも、お待ちしています。
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その六拾四 : 森を楽しむ(盛夏編) その3
続・夏は高山へ行こう!
土曜日・日曜日の高山帯は結構人が多く、有名な山に集中する傾向があります。
特に日本百名山や花の百名山に選ばれた山々は、ひたすら満願を目指す登山者が集中します。
ゆっくり花を愛でながら山登りするには、やはり平日山行をおすすめします。
それも、私としては、天気の良い日を選んだ超早出の日帰り登山がベストだと思います。もちろん名古屋や瀬戸から日帰りで行ける山は 大幅に限られますが、高山植物・高山蝶・高山地形などの高山帯独特の自然を満喫できる山も多くあります。
高山植物なら、仙丈岳・唐松岳・白山がベストスリー。
高山蝶なら、常念岳・根子岳・仙丈岳がベストスリー。
地形なら、仙丈岳のカールやモレーン、伊吹山のカッレンフェルト、御岳の火口湖が見事です。
なかでも、一度で花がたくさん見られる山ナンバーワンは唐松岳です。朝一番の八方尾根ロープウェイに乗れれば、充分日帰り登山が可能です。
八方尾根付近は蛇紋岩地帯特有の高山植物、下の樺や上の樺は多雪地特有の高山植物、唐松山荘から唐松岳の間は花崗
岩地帯の
高山植物が次々に出現し、多様な地質や地形が多彩な植生を育んでいることが本当によくわかります。
一日の山行で100種類をゆうに超える花を見ることができ、次々と目の前に
登場する高山植物の素晴らしさは、間違いなく『日帰り登山のできる山・日本一!』です。
高山の画像を「散歩道」のバックナンバーでお楽しみ下さい。 (編集部)
北ア・八ヶ岳など 立山・薬師
南アルプス白根三山
乗鞍 南八ヶ岳
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(2013.07) |
北岡明彦さんを紹介します
1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、
日本全国を飛び回る。 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、
一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。 |
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