※このコーナーは、みなさんのご質問やご意見をもとに執筆されています。どんなことでも、お待ちしています。
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その拾八 : 南の森は不思議の森 ―その1―
私は「自分の遺伝子的ルーツは絶対にブナ林にある」と勝手に信じています。その根拠は「日本の山を歩くとブナ林が一番気持ち良い」「ブナ林の動植物が大好き」ということだけです。
ブナやミズナラの巨木たち、オオイタヤメイゲツやメグスリノキの紅葉、ショウキラン・ヒナチドリ・シコクスミレなどの花々、ルリボシカミキリやマヤサンコブヤハズカミキリ・ルリヒラタムシなど魅力的な昆虫たち、どれも最高です。
そんな私が、最近はまっているのが、南の島々の不思議な森。屋久島の低地より南の森は、私にとっては見慣れない摩訶不思議な森です。
マングローブ林とその後背林、オキナワジイとオキナワウラジロガシの森、亜熱帯性雲霧林、多種類の樹木から成るジャングル風亜熱帯林など、みんな魅力的です。
ジャングル風奇観を形づくるのがツル植物たち。マメ科やアカネ科・ヒルガオ科など多種類あり、愛知県とは比較にならない程多彩です。
なかでも、マメ科のツル植物は豪快で魅力的です。世界最大の豆がなる巨大モダマ(屋久島と西表島で巨大な莢や実に狂喜!)不思議な名前と大型の花のイルカンダ(沖縄本島で花を見て驚愕!)が双璧です。
何しろ、すごいです。
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(2010.07) |
北岡明彦さんを紹介します
1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、
日本全国を飛び回る。 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、
一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。 |
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