バックナンバー
■vol.01里山が荒れてるって本当?
■vol.02木を植えることは善…?
■vol.03生物多様性ってなんだろう?
■vol.04雑木林的思考のすすめ
■vol.05ナラ枯れ病について想う
■vol.06「マンサクのファイトプラズマ病」の動向
■vol.07森林の持つ働き(生態系サービス)について、ちょっと考えよう
■vol.08地球温暖化防止と森林の働き
■vol.09もうすぐクリスマス!
■vol.10自然界の落し物集め
■vol.11生物多様性条約第10回締結国
会議に思う
■vol.12楽しい春の森あるき・T
■vol.13楽しい春の森あるき・U
■vol.14亜熱帯の森に遊ぶ
■vol.15「幸せの青い鳥」オオルリ
※このコーナーは、みなさんのご質問やご意見をもとに執筆されています。どんなことでも、お待ちしています。
こちら からどうぞ。

 その拾六 : マイ・フェイバリトゥ・スィング

 私の大好きなミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場する歌のひとつに「マイ・フェイバリトゥ・スィング」があります。日本語訳すれば、「私の好きな事」、強調すれば、「三度の飯より好きな事」となります。

 皆さんには、「三度の飯より好きな事」がありますか? 好きな事は音楽・食事・読書などさまざまあると思いますが、本当に何より好きな事ってありますか?
 もし、なければ、ぜひ捜してください。

 私のそれは、“自然の観察と調査”です。なかでも、植物相や動物相を調べることにより、その地域の自然の特徴をできるだけ総合的に把握することです。そのためには、同じ場所を、季節を変えて何度も訪れる必要があります。ですから、私の行動パターンは、同じ所に何度も行く傾向が強いように思います。
 自然の素晴らしさは、何度訪れても知り尽くすことはありません。

 でも、初めての種類、それも以前から見てみたい植物や昆虫を見つけた時の嬉しさ、驚き、感動は最高の瞬間です。これがあるから、自然探索はやめられない!といっても過言ではありません。長年の念願だった、リシリヒナゲシやヨコヤマリンドウに出会った時の興奮は、いつまでも忘れることはできません。



 皆さんも、自然の中で宝物捜しをしてみましょう。

(2010.05)






北岡明彦さんを紹介します
 1954年2月、名古屋市熱田区に生まれる。わずかに残る自然の中で「昆虫少年」として育つ。昆虫から植物、野鳥へと得意分野を広げながら、 日本全国を飛び回る。
 名古屋大学農学部林学科卒。愛知県林務課を経て、現在豊田市森林課勤務。日本自然保護協会の自然観察指導員。フィールドでの活動を重視し、 一年中、 公私の観察会で活躍。動植物全般の博識と森林の専門家としての教唆には絶大な信頼がある。 その人柄にもひかれて 「北岡ワールド」に魅せられた人々は多い。
ページを開いた本のイラスト  『中部の山々1,2』(東海財団)『日本どんぐり大図鑑』(偕成社)など執筆、編集。「面の木倶楽部」 「瀬戸自然の会」を主宰。愛知県瀬戸市在住。





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