その他にも、植物に大きな影響を与えるノヤギ、昆虫類に大きな影響を与えるグリーンアノール、オオヒキガエル、陸貝類に大きな影響を与えるニューギニアヤリガタリクウズムシなどまだまだ島に影響を与えている外来種は多く存在し、それらの姿や痕跡が今回の島の散策で至る所で見られたのは残念だった。いつかは人の手によって、島固有の生態系が戻ることを期待したい。
・コラム 冠名
生物の和名には発見場所、地域の特有種、エピソードなどによって由来する冠名が付く場合がある。例えば東海地方であればトウカイタンポポ、トウカイコモウセンゴケ、トウカイヨシノボリ、トウカイコガタスジシマドジョウなどの東海を冠する種があり、愛知県ではミカワバイケイソウ、ミカワオサムシ、オワリセンダングサ、オワリサンショウウオなどの三河や尾張を冠する種もある。より狭い範囲の冠名ではナゴヤダルマガエルなどもある。
多くの場合、島の固有種は島名が冠名になることが多い。当然小笠原の固有種はオガサワラを冠名につける種もあるが、それ以外にもいくつかの冠名がある。主に小笠原ではオガサワラとムニン、シマの三つの冠名が使われる。また、島ごとに固有の種ではチチジマ、ハハジマ等を冠する種もある。
小笠原で主に使われる冠名の内で最も多く使われているのはムニンである。これは小笠原と呼ばれる以前に無人島と呼ばれていたことが関係しているようで、その無人からきているそうだ。詳しくは島の歴史などを見てみると面白いかもしれない。
また、シマはかなり広く使われる冠名なので小笠原特有の種だと考えるには注意が必要である。例えば沖縄、屋久島、奄美大島などの島や北海道(例:シマエナガ)などでも使用され、広域分布種も含まれるので注意が必要である。 |