散 歩 道


木 曽  城 山(じょうやま)


 秋の休日。久しぶりの友人たちと木曽福島の町の北西にある児野山(標高1.281m)の山頂をめざしました。森歩きの先輩に、以前から勧められていた山です。

     

 川沿いの道にはカツラの大木が多く見られ、甘くいい香りがしました。
サワラ・トチ・モミ・ツガ・ヒノキ・スギ・クリ・カラマツなど、どれもみごとな大木に育っています。クリは見たことがない太さでした。サワラの木膚は美しい皮におおわれ、思わず見とれてしまいました。トチの下には大きな茶色の実がたくさん落ちていました。

カツラ(桂)
         
                サワラ(椹)

  


            トチ(栃)


 木曽五木といわれるヒノキ・アスナロ・サワラ・クロベ・コウヤマキの全部を見ることができました。コウヤマキやゴヨウマツの幼木はかわいかったです。

コウヤマキ(高野槙)





ブナ(橅)

 稜線に出るとブナが見られました。残念ながら、この森一番のブナの大木はいのち尽きて倒れてしまっていました。
 ホウノキ・ミズナラ・アカシデ・チドリノキ・ウスゲクロモジ・シロモジ・アブラチャン・ヤマコウバシ・カマツカ・オオカメノキ・リョウブ・・・などの樹木も多く、ふだんなかなか歩けない『針広混交の自然林』は楽しかったです。

 花は少ない時季でしたが、ヤマハギ・ツリフネソウ・フシグロセンノウ・セキヤノアキチョウジ・シロヨメナなど、秋の花はどれも趣がありました。


ツリフネソウ(吊舟草)

ゲンノショウコ(現の証拠)
セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字)

  山城の城址も残る歴史のある登山道、ふかふかの土が足にも
 優しく、季節を変えて、また行ってみたい山行きになりました。

撮影日:2012.9.16


   参考:「城山史跡の森」
     http://www.nanchara.net/joyamashisekino-mori/joyamashisekinomori-index.htm







バックナンバー
3月・4月 森の春 5月 田植え 夏の始まり 暑中お見舞い 残暑お見舞
秋ー収穫 秋・ブナの森 冬の始め 森ー冬から春へ 春その1
春の森からの贈り物 四谷の棚田 2010夏山NOTE 屋久島
冠山から「水になった村」
 徳山へ
2011年卯(兎)年 春をまつ森 野の春 山の春 花紀行
暑い夏は 森 暑中お見舞い 東海丘陵要素の植物たち 夜叉池
冬の山道 王滝立春・・瀧二題 早春賦 春 蘭
山 滴る お花畑 夏の思い出・南八ヶ岳




Copyright(C)2009 lovelyearth Japan All Rights Reserved