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散 歩 道 |
春 蘭(シュンラン) |
もう充分春だから シュンランに会いに行こう
友からの誘い 少し郊外 なじみの雑木林
薄い踏み跡との分岐点まで来ると ドキドキしてくる
健やかに 花を 付けているだろうか?
不粋な花盗人に 持ちさらわれていないだろうか?
カサ サクッ サラ カサッ サク サクッ コソッ
緊張して 最後の 六歩半
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ああ 去年と同じに
1、2、3、・・・・株
花を付けた株 蕾を持った株 未だ小さい株
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地面に這いつくばって 咲いてまもない花を のぞき込む
一年待ちわびた かおりを 確かめる
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乾いた落ち葉と わずかに湿った土の匂い
そして
かすかに
だが しっかりと
気管から 肺胞を流れる血液までも
浄化してくれる
清しい 香気
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春蘭 歓喜 森の春 |
撮影日:4月中旬
撮影場所:愛知県内 / コナラ・アベマキ林 |
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シュンラン:Cymbidium goeringii ラン科シュンラン属 別名:ホクロ
乾燥した落葉樹林内に生える多年草。 葉:長さ20~35cm、幅0.6~1cm、線形、束生、固くふちはざらつく。花茎:高さ10~25cm、太く、膜質の鱗片におおわれる。花:萼片3個と側花弁2個は緑色~黄緑色を帯び、唇弁は大きく、白色で、濃紅紫色の斑点がある。←ホクロのいわれ
花期:3~4月 北海道~本州~四国~九州 花を塩漬けにしたものを蘭茶にする。
ラン科は世界に約800属3万5千種あるといわれる大きな科。形態や生態が変化に富む。熱帯に特に多い。花は大部分、左右対称、萼片(外花被片)3個と花弁(内花被片)3個を持つ。花弁のうち1個は、両側の2個と形も大きさも異なるので、とくに唇弁と呼ばれる。単子葉植物の中では最も進化した科のひとつと考えられている。
山渓ハンディ図鑑「野に咲く花」「山に咲く花」より |

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