散 歩 道
冠山から  「水になった村」徳山 へ       2010.11.7


眼に映る山々 息を呑む
金色(こんじき) (くれない) (あか) (だいだい)
白山連峰 雪の輝きが
今日は よく見える


広がる ブナの原生林
枝を広げて巨木
秋の青空の下に たたずんでいる


   見上げる
          時の流れ 感じる




徳山村は 水に 沈んでしまった
水 満満 の 湖面




2008.11.9 撮影




2010.11.7 撮影


村の暮らしが あった
たっぷりの 恵みが あった
                 こどもたちの歓声が 聞こえてくるような・・・・







   日が落ち
   山も ダム湖も

   すべて 闇に 溶け込もう としていた



徳山ダムは完成したが、周辺ではまだ工事が行われていた。これからも、莫大なお金が
費やされるのだろう。
ダムがつくられていなければ、美しい自然に抱かれた村で、人びとの営みが、今も続いて
いたはずだ。胸が痛む。
豊かな自然に支えられた豊かな生活、そして自然そのものまで滅ぼして、私たちは何を得
ようとしたのか? 何を求め続けているのか?             (R)


冠山: 両白山地南部、越美山地の岐阜・福井の県境の山。標高1,257m。 揖斐川及び九頭竜川支流の足羽川(あすわがわ)の源流。冠山峠が分水嶺。
旧徳山村の塚集落から福井県に抜ける冠山林道は自然林の中を登る。ダイナミックに季節が流れ込んでくる、自然林の大パノラマが広がる道だ。  



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